国連アフガニスタン支援ミッションの代表デボラ・ライオンズは、アフガニスタンからのアメリカと同盟諸国軍の撤退により、タリバンが得た軍事的成功について「重大な懸念」を表明した。
政治、治安、和平プロセス、経済、緊急人道的援助やCOVIDなど、全ての主要な傾向は、否定的か、停滞していると、デボラ・ライアンズは、国連安全保障理事会のビデオ会議の際に語った。
アメリカ国連大使リンダ・トーマス-グリーンフィールドは、タリバンがカブールや政府に対する支配確立や、アフガニスタンに武力で確立される、いかなる政府も、世界は受け入れるまいと強調した。「このような爆発的状況を作った責任は、一体誰にあるのか?」。
残酷にアフガニスタンを侵略し、アフガニスタンの人々を貧困や様々な災難の惨事に陥れ、経済と政府の機構を完全に破壊したのはアメリカだった。何らかの理由で、アフガニスタン人に、彼ら自身どんな政府を欲しいか、誰も尋ねなかった。
国連のアメリカ代表を含め、全てがワシントンで決定された。当時アフガニスタンは、タリバンに支配されていたが、今、彼らは国の半分を占領し、アメリカとNATOの軍隊が不名誉に逃走する中、彼らは権力を掌握するだろう
麻薬生産が、CIA士官の厳しい支配の下、少なくとも10倍になったのは認めなければならない。それが、この「堅物」組織に所属するこれらの飛行機で、「注意深く」全世界に麻薬を送り出し、当然、この貧しい国の予算に入れずに、膨大な額で私腹を肥やしている士官が、お目溢しされている理由だ。
18年にわたり、アメリカに公式に、2.26兆ドルの費用がかかっており、失われた命には、2,442人の軍人と1,144人のアメリカ同盟諸国の兵士が含まれる。他方アフガニスタン人はと言えば、民間人が、47,000人以上、軍と警察で最高69,000人、反政府戦士は51,000人以上がぎせいになっているのだ。
これからもアフガニスタンのアメリカ軍に関わってきた、アフガニスタン人たちは危険にさらされることとなろう。彼らはアメリカの手助けをしたことで命を失うのだ。同じ運命が、自分の命を危険にさらして、アメリカやNATOに協力したアフガニスタン人に起ころうとしているのだ。
アメリカ人も然りだ。多くのアフガニスタンで戦った退役兵士が自殺しかねない「アフガニスタン症候群」の波がアメリカを待ち受けている。「アメリカ撤退は、タリバンの勝利とアメリカの敗北と見られるだろう」と彼は述べた。ロイド・オースティン国防長官とマーク・ミリー統合参謀本部議長は、アルカイダとISISは、間もなくアフガニスタンで復活しかねないと述べている。
タリバン運動は、アメリカとNATOが国から兵隊を撤退させ始めた後、多数の行政地域の支配を掌握し、アフガニスタンで攻撃を開始した。5月に、攻撃軍事行動を開始して以来、タリバンは国全体で、50以上の地域の支配を掌握し、多くの州で首都を掌握したと国連アフガニスタン支援ミッションの代表デボラ・ライオンズが述べた。
タリバン自身、アフガニスタンで87の地域を支配していると確認した。一体アメリカは何のためにアフガニスタンに派兵し、長期間殺戮を続けていたのか、それを歴代のアメリカ大統領に聞きたいものだ。