『米軍撤退後のアフガンはトルコパキスタンイランの餌食』

2021年6月27日

 イスラエルのエルサレムポスト、は以下のような内容の記事を掲載した。アメリカ軍がアフガニスタンから撤収した後の、アフガニスタンは近隣諸国の餌食になりそうだ。それを狙っているのはトルコであり、パキスタンでありイランということになる。これらの国々はこれまでの経緯から、アフガニスタンを自国の権益範囲、と考えているのだ。

 アフガニスタンでいま一番力を持っているの、反政府のタリバンであろう。北大西洋条約機構(NATO)の軍隊と、アメリカ軍が離脱すると、不安定さとテロが広がるのではないか、という懸念がある。

トルコのメディアは、同国がカブール国際空港を引き継ぐことによって、アメリカの撤退の穴を埋めるために、急いでいるのであろう。しかし、トルコは空港を確保するためには、より多くの軍隊を派遣しないだろう、とトルコのメディアは報じている。トルコは空港を菅理することの重要性を、理解しているのだ。

トルコは、リビアとシリアに傭兵を派遣し、アゼルバイジャンやイラク北部にも傭兵を派遣した経験がある。トルコはまた、空港での経験を持っている。2000年代には、トルコの建設企業がエルビル国際空港の、近代化を支援していた。トルコの空港管理とそのモデルは、イランがバグダッド、ダマスカス、ベイルートの空港でその役割を利用して、武器の密売やその他の活動を、構築する方法学んできていた。

イランとその民兵のネットワークは、地域のこれらの空港で重要な役割を果たしている。アフガニスタンはパキスタンと密接な関係を持っており、両国は彼らの力を誇示している、これらの国は宗教的な極右の指導者を抱えているのだ。

パキスタンは長い間、情報機関を通じてタリバンを支援している、と非難されており、トルコとパキスタンの関係は、彼らがアフガニスタンを分割したり、タリバンが国の一部を引き継ぐことを、促進することにつながる可能性がある。

他方、イランはアフガニスタンに独自の権益を持っている。それは、アメリカ軍を標的にし、アメリカを追放しようとしていたからだ。また、中央アジアでより大きな存在感を示す計画を持ってもいる。これはパキスタンとトルコの計画と一緒になる可能性があるが、競争や引火点につながる可能性もある。

イランは表向きアフガニスタンのシーア派ハザラ少数民族を、守りたいと考えている。パキスタンとISISIL)、タリバンとつながりのあるイスラム過激派は、大量虐殺攻撃でシーア派を標的にしている。これらの攻撃は、少女の学校や子供への攻撃を含んでいるのだ。イランは、このような攻撃を阻止したいのであろう。 

イランとパキスタンが協力する可能性があるという証拠は、イスラマバードがもはや国内のアメリカ軍基地を許可しない立場を強調するプレス・テレビの記事で見つけることができる。最近のインタビューでは、パキスタンの主要当局者は、彼らが中国に近づいていることを示し、反ユダヤ主義的な立場を主張している。イランはまた、中国と新たに25年間の契約を結んでいる。

しかし、イランの目標はパキスタンや中国との貿易を増やすことであり、アフガニスタンの不安定さはそれを達成するのに、役立たないだろう。これは、パキスタンがタリバンを支持する限り、目標は国の征服を緩和することだということだ。空港を担当するトルコは、そのデザインに適合することができる。なお、アフガニスタンの指導者アシュラフ・ガーニは先週末、ジョー・バイデン米大統領と会談するためにワシントンにいた。