『トルコのカシオギ事件校長拉致か』

2021年6月24日

 中央アジアのキルギスで学校の校長が拉致された模様だ。断定は出来無いが、校長の妻は夫が在キルギストルコ大使館内に、拉致されている、と主張している。この問題に絡み、キルギスの役人が事件に関与しているのではないか、という疑惑が出て来ている。拉致されたと言われている校長の名はオルハン・イナンドゥだ。

拉致された人物オルハン・イナンドゥは、531日の夕方にビシュケクで行方不明になり、イスラム教徒の聖職者フェツラ・ギュレンに触発された信仰に基づくグループ、ギュレン運動とのつながりが疑われるため、トルコの国家情報機関によって、拉致されたと恐れられている。

オルハン・イナンドゥ家の弁護士であるターライギュル・トクタクノワは、キルギス内務省の元職員エクベロフ・ウランの写真と共に、教育者の拉致疑惑に関与したと疑われる人物の写真をフェイスブックでシェアし、ウランに実際に容疑者であるかどうかを確認するよう公に求めた。

現在、ウランの所在は不明であり、キルギスを去ったと言われていることを知り、トクタクノワは元職員にイナンドゥ家に連絡し、教育者の失踪における彼の役割の疑いに関する疑念を、取り除くよう呼びかけた。

過去5年間、トルコ当局がギュレン運動とつながりを持っている、と主張する多数の男性が、世界中の国々に住んでいたが、恣意的に拘束され、トルコに強制送還された。そこで彼らは、正当なプロセスの権利と保護に違反して、偽のテロ容疑で投獄されているのだ。

 ベルリン、ロンドン、ブリュッセル、ビシュケクでは、トルコの教育者を支持する抗議行動が行われ、釈放を要求している。国連人権委員会はトルコに対し、イナンドゥの所在を確立するために必要な、あらゆる措置を速やかに講じるよう要請し、政府はイナンドゥが拷問や非人道的な扱いを受けないようにし、彼の身体的および精神的完全性を保証し、直ちに法律の保護下に置くべきであると述べている。