『トルコとイランがアフガニスタンの治安に協力』

2021年6月19日

 アフガニスタンの治安維持にイランが協力する意向を明らかにした。イランのザリーフ外相は、イスラム共和国はアフガニスタンの安定を回復する上で、効果的な役割を果たす用意がある、と語った。イラン外相は、金曜日にトルコで開かれたアンタルヤ外交フォーラムの傍らで、アフガニスタンのアトマール外相との会談で発言した。

 アトマール外相は、アフガニスタンに医療と、健康援助を派遣したイランに感謝し、特にコロナ・ウイルス大流行の間、そのような相互作用の継続を求めた。現在、アフガニスタンの34州のうち26州で戦闘が激化している。暗殺の波もアフガニスタンを襲い、犠牲者の多く政府職員や医療従事者、メディア、市民社会のメンバーを標的にしている。

 他方、トルコ政府はアフガニスタンの空港の治安を、維持する用意がある事をアメリカに示した。米国は617日、カブールの空港を確保するというトルコのコミットメントを歓迎し、米軍が退去すると政府が崩壊する恐れがある中で、懸念される1つの重要な分野に取り組んだ。

この合意は、バイデン大統領の5ヶ月前の政権に関係をはらんでいた北大西洋条約機構(NATO)の同盟国である、トルコとのアメリカ関係の新たな関係改善を示す可能性が高い。

トルコのエルドアン大統領とバイデン大統領は、アメリカの選挙以来初めての出会いで、ブリュッセルで開かれたNATO首脳会議の傍らで、月曜日に会合を開き、空港の運命について「詳細な議論」を行った、と国家安全保障担当補佐官サリバンは語った。

トルコは、イスラム教徒が多数派を占める国家であり、西側同盟の一員でもあるが、2001年以来、アフガニスタンで非戦闘的な役割を果たすなど、アフガニスタンで重要な役割を果たしており、最近ではタリバンと政府当局者を歓迎して、同国の将来に関する協議を歓迎している。バイデン大統領との会談の前夜、エルドアン大統領は記者団に対し、トルコは撤退後にアフガニスタンを安定させる「唯一の信頼できる国」であると語った。

アフガニスタンからアメリカ軍が撤収した後の同国への関与で、イランとトルコが競争する形になっている。トルコはその後アフガニスタンで生産されている、麻薬をコントロールするつもりなのであろうか。