『パレスチナ政府イスラエルのワクチン供与を拒否』

2021年6月19日

 パレスチナ自治政府はイスラエル側が提示している、コロナワクチンの提供を拒否すると語った。イスラエルのベネット首相の事務所は声明の中で、用量は「まもなく期限切れになる」と述べた。

パレスチナ自治政府は、西岸地区とガザ地区における「ワクチン接種と地域の免責へのアクセスを加速するために」合意したと述べた。「イスラエル側は私たちに7ヶ月と8ヶ月の有効期限を教えてくれました。それは広い領域で使用していました。しかし、それは6ヶ月で期限切れになり、スペースは広く使用できないので、私たちはそれを拒否しました。ということのようだ。

パレスチナ自治政府は有効期限の問題のために、合意を取り消し、約9万回の出荷をイスラエルに返還した、と述べている。実はこれにはいろいろと面倒な、問題があるようだ。パレスチナ側は、イスラエル、ロシア、中国、アラブ首長国連邦、コバックス・グローバル・プログラムからワクチンを受け取り、ワクチンを公平に配布することを、目的としているというのだ。

パレスチナ自治政府は9月または10月に、ファイザー・ワクチンの140万回の用量を受け取ることになっているが、そのうちの100万回分はイスラエルに送られることになっている。イスラエルは金曜日の午後、COVID-19に対するファイザー・ワクチンの100万回の投与量を、パレスチナ人に提供し始めた。

しかし、イスラエル側が提供するワクチンは、用量が以前に合意された技術仕様に準拠しておらず、有効期限切れが近いことがわかりました、とパレスチナ自治政府のマイ・アルカイラ保健大臣は語っている。

パレスチナ自治政府は早急に、コロナ・ワクチンを入手したいと考え、当面、イスラエル側からワクチンの供与を受け、後に相当量を返すという話だったようだ。しかし、実際にイスラエルが提供するコロナ・ワクチンは、期限切れが近いことと、用量に問題があり、この話は流れたということだ。

イスラエル側にも事情があった。未だにヨルダン川西岸地区や、ガザからパレスチナ人労働者が、毎日10万人イスラエル側に入国しているのだ。従って、これらのパレスチナ人にコロナ・ワクチンを接種しないと、イスラエル人が危険になるということだ。

既に東エルサレムの住民には、コロナ・ワクチンの接種が行われている。