『サウジアラビア軍がイエメン戦で苦戦』

2021年6月16日

 大分長い間続いているサウジアラビアとイエメンの戦闘で、サウジアラビア軍は苦戦に追い込まれているようだ。当然のことながら、多数のサウジアラビア兵が戦死しているが、同時に多数が捕虜となってもいる。

 そこでいまイエメン側からサウジアラビアとの、戦争捕虜の交換の話が起き上がってきている。イエメン作戦司令部のメディア局は、サウジ主導の連合軍が保有する、イエメンの囚人と入れ替えることを視野に入れて、サウジアラビアのジザ-ン地域での最近の作戦中に捕らえられた、多数のサウジアラビア軍とスーダンの傭兵の写真と、インタビューを発表した。

 捕虜たちは自分自身の身分を特定し、彼らが所属していた軍事部隊について話した。彼らは、イエメン軍と委員会の戦闘員の手で、人道的に扱われていると言い、彼らが健康であることを家族に伝えた。

 イエメン軍の報道官、軍部隊がサウジアラビアのアブハ国際空港に対してドローン攻撃を行ったと述べている。彼らはまた、サウジ主導のイエメンに対する軍事作戦を「不当で不合理」と非難し、自由を確保するようサウジ当局に訴えた。 

彼らは、イエメン軍と同盟国の委員会の戦闘員が、過去数日間にサウジアラビアの戦略的ジザ-ン地域で大規模な軍事作戦を行い、多くの軍事施設の支配権を確立した後に捕らえられたということだ。

イエメン軍は、多面的な作戦中にタバブ・アル・ファディア、アル・タブバ・アル・バイダ、アル・カンボラ、アル・アモウド、タワレク、東カイム・サヤブ地域に加えて、MBC山脈を支配したと語った。

情報筋によれば、80人以上のサウジアラビア軍とスーダンの傭兵が攻撃で死亡し、29台の軍用車両が破壊され、放火されたということだ。アメリカと地域の同盟国の支援を受けたサウジアラビアは、20153月にハディ政権を政権に復帰させ、人気のあるアンサルラ運動を粉砕することを目標に、イエメンに壊滅的な戦争を開始した。

しかし、イエメン軍と同盟国の委員会は、サウジアラビア主導のサウジアアビア連合軍に対して、強さからより強さに変わり、リヤドとその同盟国は国内で泥沼化した。サウジアラビア戦争により、数十万人のイエメン人が死亡し、さらに数百万人が避難している。戦争はまた、イエメンのインフラを破壊し、飢饉と感染症をアラブ諸国全体に広めもした。