トルコのイスタンブール市の西に計画されている、新運河カナル・イスタンブールの工事が始まる。この運河については、イスタンブール市長のイマモールが反対している。彼に言わせると、農地は破壊され、失業率は上がり、水資源は奪われ、自然のバランスが乱れる、ということのようだ。
このことを非難するために、イマモールはトルコ全土に看板を立て、『誰がカナル・イスタンブールを必要としていますか?』と訴えてきていた。警告にもかかわらず運河の建設が完了した後に「ゲーム・オーバー」が現れるビデオ、ゲームに含まれる警告の一部というものだ。
運河建設計画はまた、地中海につながるボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過する際に、厳格な商業規則と海軍規則を設定することによって、黒海を非武装化することを目的とした1936年モントルー条約へのトルコのコミットメントについての議論を開いた。
この運河の建設には膨大な費用がかかるわけだが、ロイターは4月下旬、4つの上級銀行を引き出して、トルコの大手銀行の一部は、環境問題と大規模な建設プロジェクトを取り巻く、投資リスクのために、エルドアンの計画に、資金を提供することに、消極的であると報じている。
ガランティ銀行、イシュ銀行、ヤプ・クレディを含む6つのトルコの銀行は、署名者に人と地球に危害を加えることを避け、その目標を達成するための措置を、実施するよう求める、国連の責任ある銀行原則枠組みに署名した。
まあどんなことを、誰が言おうが、独裁者エルドアン大統領の計画を、止めることは出来無いのが、トルコの現状であろう。