『エジプトはガザを再支配するのか』

2021年6月 9日

 エジプトは1948年から1967年まで、ガザ地区を支配していた。最近のエジプト政府のガザ復興への、活発な動きを見て、パレスチナの官民はエジプトが再度、ガザ地区を支配下に置く意向があるのではないか、と懸念している。

エジプト政府は先週の金曜日に、ガザ地区に入るエジプトのブルドーザー、クレーン、トラックの数十台の光景は、エジプトが再度ガザ地区を支配する意向があるのではないかという懸念を抱かせたのだ。

そうなれば、、ハマースや他のパレスチナの派閥が、イスラエルへのロケット攻撃を再開することができないことを意味するのだと、パレスチナの情報筋がエルサレムポストに語った。

ガザ地区内に多くのエジプト人がいる場合、ハマースがイスラエルと再び戦闘を開始するのは難しいだろう」と情報筋の一人は語った。「エジプトの建設チームがガザ地区で作業している間に、ハマ-スやパレスチナのイスラム・ジハードが、イスラエルにロケット弾を発射し始めたら、両グループはエジプトとのトラブルに巻き込まれるだろう。

情報筋によれば、エジプト人はハマースの指導者シンワルに対し、カイロがガザ地区の再建を支援する努力を追求している間、もう一度戦闘を開始するよう警告した。飛び地に住むパレスチナ人は「オール・パレスチナ」パスポートを発行された。

しかし、エジプトは彼らに市民権を提供しなかった。1959年に全パレスチナ政府が解散した後、エジプトは1967年までガザ地区を支配し続けていたのだ。

ベテランのパレスチナ人ジャーナリストが言うには「ここの多くの人々は、エジプトが後援する復興活動がガザ地区における、エジプトの恒久的な安全保障上のプレゼンスへの道を開く計画の、一部であると確信している」エジプト人は521日に発効したイスラエル・ハマス停戦に到達する上で、重要な役割を果たしたというのだ。

2013年にシーシ大頭領がムハンマド・モルシー大統領を退陣させ、ムスリム同胞団を非合法化した後に、政権を握った時、エジプトとガザの関係は緊張していた。2015年、エジプトの裁判所は、ムスリム同胞団のオフシュートであるハマースをテロ組織として挙げている。

アッバース議長は、エジプトがガザ地区の状況を安定させ、復興活動を支援してきた努力を高く評価している、とラマッラーのパレスチナ当局者はポストに語った。「エジプト人はパレスチナ国民和解を達成し、西岸地区とガザ地区を、再会させるために取り組んでいる」と当局者は語った。「そのため、パレスチナの複数の派閥の代表を、カイロに招聘したのだ。エジプト人は、ヨルダン川西岸、ガザ地区、東エルサレムにおけるパレスチナ国家の樹立を支持している。