『中東短信カタール・トルコ』

2021年6月 6日

:カタールイスラエル関係見直しへ

 カタールのシェイク・モハメド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・サーニ外相は、パレスチナの土地の占領を終え、数十年にわたるイスラエルとパレスチナの紛争が解決されない限り、カタールはイスラエルとの外交関係を正常化しないと述べた。

カタールがイスラエルと関係を持たない主な理由は「パレスチナ自治区の占領だ」とアル・サーニ外相は金曜日に放送されたCNBCテレビニュースネットワークに語った。「理由はまだそこにあり、まだ有効であり、何の変化もありません。

まだ平和への希望を踏み出すトンネルの終わりには、光が見えません、とアル・サーニ外相は付け加えた。カタールのトップ外交官は、テルアビブ政権との関係の正常化は、イスラエルとパレスチナ人の間の長年の問題を解決しないと指摘した。

彼の発言は先週、クウェートの国民議会が、包囲されたガザ地区に対する血まみれの軍事的猛攻撃に加えて、占領下の西岸地区と東エルサレム・アル・クッズ全域のパレスチナ人に対する、最新のイスラエル軍の侵略行為を強く非難し、テルアビブとの関係の取引や正常化を非合法化する法律を、全会一致で承認した。クウェート国民議会は、イスラエルのボイコットとテルアビブ政権との関係正常化を禁止する法律を可決 

クウェイトのエミール・シェイク・ナワーフ・アル=アフマド・アルジャーベル・アル・サバーハ首長は先に、パレスチナ国家に対するクウェイトの揺るぎない支持と、イスラエル政府が占領する土地解放のための、彼らの闘争を繰り返していた。

 

:トルコ最大のガス産出国に変貌か

 トルコが東地中海域でガス探査を進め、ギリシャやキプロスとの間で摩擦を起こしているとの報道が増えていた。トルコは黒海でも探査を進めており、巨大なガス田を発見した模様だ。

どうやらトルコは軍事面での地域大国になると同時に、エネルギー面でも重要な産出国になる模様だと見られるようになっている。黒海の海底ガス埋蔵量は5400立方mとなったとトルコ製負は発表している。

 その額は金額に換算すると、400億ドルに達しており、エルドアンによれば、この発見はトルコ経済にとって、重要な寄与をすることとなろうということのようだ。