『パレスチナはアッバース議長追放へ』

2021年6月 1日

 今回起ったガザ戦争で、アッバース議長は窮地に追い込まれているようだ。ガザで同胞がイスラエル軍によって殺されているなかで、アッバース議長は何もしなかった、ということだ。

 様々なパレスチナの派閥、学者、政治活動家は、パレスチナ自治政府のアッバ大統領を辞任させるか、権力から外すべきだと要求している。この要求は、85歳のアッバース議長が、522日と731日に行われるはずだった議会選挙と、大統領選挙を中止したことにもよるものだ。

 アッバス議長は、最近の11日間のイスラエルとハマスの戦闘中に、ガザ地区のパレスチナ人を支援しなかったとの、批判に直面している。アッバ-ス議長が4月下旬に選挙の延期を発表した後、複数のパレスチナ派の代表が、ガザ地区で会合を開き、アッバ-ス議長を政権から追い出す方法について話し合った。

 アッバース議長は20051月にパレスチナ自治政府の議長に選出され、任期は2009年に満了した。彼はそれ以来、議会選挙や大統領選挙を避けるための口実として、ハマ-スとの紛争を利用している。

前回の議会選挙は2006年に行われ、ハマースはアッバース議長の与党ファタハ派を破り、パレスチナ立法評議会(PLC)の議席の過半数を獲得した。132席のパレスチナ立法評議会は、ハマースがガザ地区の支配権を握った、2007年以来麻痺している。

 パレスチナの学者と公人のグループは先週末、彼がパレスチナ指導部で維持しているすべての地位(PAPLO、ファタハの議長)から、アッバ-ス議長の辞任または解雇を要求する、キャンペーンを開始した。

「エルサレムの最近のインティファーダは、大統領、彼の政策と彼の権威、そしてパレスチナ人が十分に持っていることを明らかにした」と、グループは声明で述べている。彼らは、アッバース議長がイスラエル・ハマースの戦闘中と戦闘後に「パレスチナ人の苦しみに対する道徳的連帯」を示さなかったと非難してもいる。

彼らはさらに、彼と会談を行い、パレスチナ人とイスラエルの和平プロセスの復活に向けて取り組み、アメリカ政府が「アッバース議長の正当性を回復する」試みを非難している。

 グループは、アッバースがPAを「個人が支配する独裁的な機関」に変えたと非難し、「我々は、この議長はもはや政治的または国家的正当性を持っていないと宣言する。彼は直ちに辞任するか、彼が支配する3つの指導的地位から外されなければならない。我々は、パレスチナの人々にこの呼びかけに参加し、闘争の団結、国民の団結、土地の団結に基づいて新しいページを開始するよう求める」と宣言している。