『トルコのMITがIS幹部シリアで逮捕』

2021年6月24日

 トルコの情報機関MITが、シリアでISの幹部を逮捕し模様だ。トルコの裁判所は火曜日、先週トルコの情報機関が行った作戦で、シリアで捕らえられたイラクのイスラム国とレバント(ISIL)のトルコの指導者を、逮捕する判決を下した。ISILのトルコの指導者を務めた罪に問われている、コードネームのカシュム・ギュラーは、615日に尋問のために、トルコの国家情報機関(MİT)によってトルコに連れてこられた。

 ギュラーは、警察の拘留で1週間を過ごした後、火曜日にアンカラの裁判所に現れた。彼はテロ組織を設立し、実行し、爆発物を保管し、違法に銃器を国内に持ち込むことを懸念する、法律第6139に違反した容疑で投獄された。

MİTは、ギュラーがシリアとの国境を不法に越えた後、トルコで攻撃を行うことを計画している、という情報を受け取って作戦を開始した、と報告書は述べた。伝えられるところによれば、インターポール・レッド・ノーティスで捕まった最初のISILメンバー、ギュラーは、逮捕されたときにISの文書と秘密情報を運んでいると言われていた。

 トルコのメディアによると、ギュラーは2008年から2010年の間に、アフガニスタンとパキスタンに行った後、2014年にISに加盟し、ロシア、ヨーロッパ、トルコでの金融幹部の地位に上がった。

アメリカ国防総省の報告書は、トルコはテロ組織の取り締まりを強化する、同国の努力にもかかわらず、ISの物流、金融、武器の通過国であると述べていた。米国議会に提出された136ページの報告書には、トルコは依然としてIS、特に送金の拠点として使用されているという、アメリカ欧州司令部の発言に基づいて、この主張が含まれていた。

トルコは2013年にISをテロ組織と宣言し、それ以来ジハード派グループに複数回攻撃されている。ISが組織した少なくとも10件の自爆テロ、7件の爆弾爆発、4件の武力攻撃で、合計315人が死亡し、さらに数百人が負傷している。