『イラン大統領選挙候補者決まる』

2021年5月26日

 イランの大統領選挙に向けて憲法評議会は立候補者の人物選考を行い、立候補出来る者と出来無い者を選別した。その結果、以前大統領職にあったアハマド・ネジャドは失格、続いてラリジャニも外されることになった。

 ロウハニ政権で副大統領を務めるジャハンギリは、改革派陣営の最有力候補となっていたが、こちらもどうか不明だ。そうなるとイラン司法の現在のチーフであるエブラヒム・ライシが事実上、侮れない重鎮改革派のライバルを持たないだろうと見られている。

 ライシの立候補が確定する中で、ホセイン・デフカン元国防相とロスタム・カセミ元石油大臣は、ライシに有利なレースから脱落したようだ。エブラヒム・レイシ、モフセン・レザエイ、モフセン・メア=アリザデ、サエド・ジャリリ、アリレザ・ザカニ、アブドル=ナセル・ヘマンティ、アミロセイン・ガジザデ・ハシェミを候補に挙げている。

 これまでの動きは以上のとおりだが、その後300人の立候補届け出者のうち、有力候補者3名が失格となっている。それらはアハマ・ドネジャド、ジャハンギリ、ラリジャニだ。そうした中で最も優位とされているのはハメネイ師の支持を受けていると言われているライシだ。

 これでイランの大統領選挙の結果は、投票が行なわれる以前から決まったようなものなのか、もう一波乱あるのか、多分動かないだろう。