『アフガンの請負業者は地獄に向かう』

2021年5月 9日

 一時期アフガンに駐在する、アメリカ軍の請負業者のスタッフの数は、9万人を超えていたそうだ。この請負業社は軍隊では無いが、軍隊と同じ機能を果たしていたようだ。米軍向け警備や尋問サービスは言うまでもなく、食糧や輸送や燃料や建設や保守を担当していた、だがIT提供業者の黄金の年月は終わりつつあるように思われる。

 9月までの(期待される)アフガニスタンに残る兵士3,600人撤退で、そのうち6,147人がアメリカ国民であるアメリカ給与支払い名簿上の約17,000人の請負業者にも注意が向けられている

「我々が撤退するにつれ、アメリカ請負業者も撤退するだろう。それは現在の撤退計画の一部だ」と先週の記者会見で米中央軍司令官ケネス・マッケンジー中佐が述べたそうだ。

 一時期、アフガニスタンに90,000人以上請負業者がいた2011年の絶頂時ほど多くはあるまい。現在を含め、時に請負業者の人数の方が制服組人員より、多いという現象が起こっていた。

 2011年に、イラクとアフガニスタンには、145,000人の現役軍人に対して、155,000人の請負業者がいた。請負業者が要員の62パーセントを占めていたのだ。請負業者に払われた賃金は気が遠くなるような巨額に上っていたのだ。

アフガニスタンだけで、業務のために、2002年以来、1040億ドル、過去5年だけで、ほぼ90億ドルも支払われていたのだそうだ。請負業者に、それほど依存したことで、問題がおきた。KBRなどの子会社を持つハリバートンのような巨大企業が、そこにつけこんだのだ。

ハリバートン社などはイラク中で兵隊を感電死させたりもしたのだ。欠陥シャワー電気設備を誰が忘れることができるだろうか?基地の危険な飲料水傷んだ食物?更に、アブグレイブで被収容者を拷問にかけるのを助け、ニスール広場で一般人を虐殺した請負業者がいる。秘密裏にCIA活動した武装傭兵が、兵士を訓練し、高官を警護してもいた。

 現在アフガニスタンでアメリカ軍に物流支援をしている、フルーア・グループなどの連中の仕事は、終わろう。彼らはそれを感じつつある。その多くがアフガニスタンで働いている政府請負業者400社だが、それを代表するProfessional Services Council理事長のデイビッド・ベルトーが「これを適切に実行する計画は既にきつい」と述べた。

「我々には数カ月しか残されていない。」どんな良いことにも終わりがある、そうではないか?と語ったそうだ。