『ブリンケン米国務長官アフガンを語る』

2021年5月 4日

 アメリカのバイデン大統領は今年のp8月半ばまでに、全てのアメリカ軍をアフガニスタンから撤退させる、と言う発言をしている。しかし、これはありえないことであろう、と思っていたのだが、案の定そのようだ。アメリカの実務担当者たちは、そんなことをするべきではないし、出来ないと語っている。

ブリンケン国務長官は、アメリカ軍の撤退が完了した後も、アフガニスタンに米国のプレゼンスがまだあると言っている。「私たちは20年間アフガニスタンに従事してきました。

そもそもなぜそこに行ったのか忘れることがあり、それは911日〈ニューヨーク貿易センタービルに対する旅客機突っ込みテロ〉に私たちを攻撃した人々に対処することでした。我々の軍隊が帰国するからといって、我々アフガニスタンから、完全に去るわけではない。と語っている。

ブリンケン国務長官はまた、タリバンがアフガニスタンでの権力を、引き継ぐことになる可能性があるなら「我々はすべてのシナリオに備えなければならない。、その可能性は否定出来無い」と言っている。

実はタリバンはまだバイデンの部隊撤退日に、合意しておらず、先月トルコで開かれた「和平会議」に出席してもいなかった。アフガニスタンからアメリカ軍が撤退しても、その後には陸軍レンジャータスクフォースがアフガニスタンに派遣されると述べている。

ヒラリー元国務長官やライス女史も全面撤退案には反対している。ライス女史は米国はタリバン買収の結果としてのアフガニスタン政府の崩壊とその後の難民の流出という「2つの大きな結果」に備える必要がある、と発言している。

 アフガニスタン国防省は日曜日、わずか24時間でアフガニスタン政府軍との一連の衝突で、100人以上のタリバン武装勢力が死亡し、数十人が負傷したと述べた。致命的な衝突は、米軍がヘルマンド州のキャンプ・アントニクをアフガニスタン軍に引き渡した直後に起こった。

アメリカ軍オアフガニスタンからの撤退は多くの問題を今後もたらすということだ。主そも、アメリカがアフガニスタンから、アメリカ軍を撤退させるという考えは、傭兵の起用によって、アメリカ軍兵士の犠牲を無くす、と言うことにポイントがあるのではないのか。