:アメリカがシリアの小麦を盗む
アメリカがシリアから大量の小麦を盗み出し、それをイラクに持ち込んでいる、というニュースが伝わってきた。アメリカ軍はその前には、シリアの石油を盗掘し、転売していたが、それは現在も続いている。
トランプ大統領はアメリカ軍がシリアを出ても、アメリカの石油会社にその仕事を続けさせる、と言っていたのだからどうしょうもない。アメリカ政府は堂々と盗掘をし続けるということだ。
今度の小麦の話は次のように伝えられている。10台のアメリカ人の運転するトラックで構成される一団は、シリア北東部ハサカ県のサイロから盗み出した穀物を、イラク西部アンバル県に密輸した、と伝えられている。
地元の情報源を引用して、シリアの国営SANA通信は、カミシュリの田園地帯のアル・ヤルビヤ地区にある、テル・アル・サイロから穀物を積んだ米国のトラックが、アル・ワリード国境交差点を経由して、イラクに入ったと報じている。
木曜日、米国の占領軍は、盗んだ小麦を乗せた32台のトラックを、シリアから運び出した、と報告書は述べた。アメリカ人によって構成される組織は、ダマスカスに対して活動する、主にクルド人武装勢力の同盟組織である。
いわゆるシリア民主軍(SDF)の助けを借りて、アメリカはシリアのエネルギー資源と穀物の略奪に、従事していると述べた。米軍はハサカの石油油井の大部分を支配しており、ここ数ヶ月で何千もの武器や軍事・物流機器を配備している。
:イラクでISが活発化
イラク軍とクルド自治政府軍(ペッシュメルガ)の間の隙間を狙い、IS(ISIL)が4つの県で活発なテロ活動を行い、多くの被害が出た模様だ。イラク北部のキルクークでは、ISがクルド民兵ペシュメルガの拠点を攻撃し、ペシュメルガに8名の死者が出たという報告がある。
またバグダッド北部のアルタルミーヤでは、IS(ISIL)が路片爆弾に引き続き、狙撃兵の攻撃を行い、政府軍および部族兵に7名の死者が出た。バグダッド東北のアルダヤリでは、路片爆弾で政府軍パトロールに死者1名、負傷2名の損失が出た模様だ。更に西部のアンバールでは路片爆弾で士官1名死亡、兵士2名が死亡した。