つい最近桜井ジャーナルが『イスラエルの防空システムが、ロシアの電子戦用兵器で、無力化された可能性』という記事を掲載している。つまりアメリカが作った武器ではイスラエルを守れないということだ。
アメリカは平和を口にするが、その実態は間逆であり、オバマが変えたのは戦術だけで、侵略、破壊、殺戮、略奪は続けた。バイデン大統領はドナルド・トランプの好戦的な政策を、さらに強化しているに過ぎない。
バイデン大統領はアフガニスタンから、アメリカ軍を9月11日までに撤退させると語ったが、その撤兵案は正規軍に限られおり、秘密裏に活動している特殊部隊、CIAの工作員、そしてペンタゴンの傭兵は残るということのようだ。
CIAにとって麻薬は重要な資金源だが、1970年代からアフガニスタンとパキスタンの山岳地帯は、ヘロインの原料であるケシの重要な生産地だ。そこをCIAが手放すことはないだろう。
シリアでもバイデン政権は軍事的な緊張を高めている。アメリカ軍は北東部にあるハサカで、新たな軍事基地を建設している、と報道されているが、そこには戦闘員や物資を輸送するために、滑走路も作られ、油田地帯に近いデリゾールでも、アメリカ軍は新しい航空施設を、建設しているということだ。シリアへの物資の輸送も盛んなようだ。
イランはイスラエルが一線を超えれば「後悔させる」と語っていたが、4月20日にイスラエルの国有軍需企業の施設で、大規模な爆発があった。4月21日から22日へ日付が変わる頃、イスラエル空軍の戦闘機が、ゴラン高原の上空から、ダマスカスの周辺をミサイルで攻撃するが、大半は防空システムによって撃墜された。
その際にシリア軍が発射したS-200防空システムのミサイルが、ディモナにある核施設から30キロメートル離れた場所に落下している。シリアのミサイルは目標を逸れ、「飛び過ぎた」とされているが、イスラエルのアメリカ製防空システムが機能しなかったことは間違いなかろう。
ロシアで流れている情報によると、ロシアの電子戦用装置で、イスラエルの防空システムは無力化され、そのためにディモナ近くまでシリアのミサイルが飛んだのだということのようだ。つまり、イスラエルとシリアが戦争になった場合、ディモナはシリアの攻撃によって破壊される可能性が高いということだ。