4月20日 『トルコで女性虐待と犠牲』

2021年4月20日

 モル・チャティ女性保護施設の財団の年次報告書によると、様々な種類の家庭内暴力を受けた合計1,687人の女性が、2020年にモル・チャティ女性避難所に助けを求めたと、ストックホルム自由センターが報告した。

昨日発表された報告書は、助けを求めた若い女性の数が過去1年間で増加したと述べた。「COVID-19のパンデミックのため、多くの若い女子学生はオンライン教育のために家庭に縛られている。「多くの女性はロックダウンと門限のために家に帰らなければならなかったので、家庭内暴力事件の増加を引き起こした」ということのようだ。

モル・チャティ女性シェルターは、トルコの女性を保護し、避難させるためにフェミニストによって1990年に設立され組織だ。この組織に保護を求めてきた25-34歳のグループの女性たちだ。報告書には家庭内暴力の加害者に関する数字も含まれており、844人が夫、55人の元ボーイフレンド、97人の父親、81人の他の家族、57人の元夫であったということだ。

160人以上の女性が心理的圧力を受けたことを報告し、61人の女性がストーカーされている。849人の女性が身体的暴力からの保護を求めていた。374人の女性が経済的自立の制限を主張し、197人が性的暴力を受けたことを報告した「COVID-19パンデミックは家庭に多くの心理的緊張を引き起こし、女性たちは家の男性が検疫措置に従わなかったので、ウイルスに感染することを恐れている。

 多くの女性はまた、彼らのパートナーが彼らに物理的に害を与えると脅されたと証言し、トルコでは、女性に対する殺人や暴力が深刻な問題となっている。トルコの女性28人が致命的な家庭内暴力の犠牲者であり、3月だけで19人が不審な状況下で死亡しているが、加害者の男性たちは3年程度の投獄後釈放されている。

 (CHP)の人権擁護活動家で副代表のセジン・タンルクルが、以前に発表した報告書によると、正義発展党(AKP)が政権を握った18年間に7,000人近くの女性が、殺人の犠牲者となっているということだ。

トルコは320日にエルドアン大統領が出した大統領令を通じ、女性に対する暴力を防止し、戦うための欧州評議会の拘束力のある条約である、イスタンブール条約から脱退した。2011年のイスタンブール条約は、45カ国と欧州連合(EU)によって署名されたものだ。これは、家庭内暴力や同様の虐待の加害者を起訴する法律だけでなく、夫婦間の強姦を規制するものだ。