『中東短信』

2021年4月13日

:トルコの雇用状況は悪化しているようだ。2月の失業率は13,4パーセントに下がっている。2月の15歳以上の失業者数は1月に比べて25万人増の、420万人に増加した。

 雇用率も前月比0.1ポイント低下して43.4%2,750万人となった。酷いのは若者層で、2月の1524歳の若者の失業率26.9%で、前月比では0.4%上昇している。

 失業率の上昇と物価の高騰は、エルドアン体制を弱らせる、主要因だと思う。

 

:イエメン側がサウジアラビアに対して、ドローンやミサイルによる、大攻勢をかけているようだ。12日サウジアラビアの石油施設(国営ARAMCOの施設)、及び軍事施設に対して、イエメン側はドローン15発及び、弾道ミサイル2発を撃ち込んだ、と発表したと報じている。

それによると、ドローン10発が、西部のジェッダおよび東部のジュベイルのARAMCOの製油所等に向けて打ち込まれ、ドローン5発及び弾道ミサイル2発が、カミース・マシートとジャザーンの軍事目標にめがけて、発射されている。

これではサウジアラビアの石油生産と、輸出に大きな影響が出るし、世界がサウジ石油に対する、信頼を失うことになろう。これはサウジ体制の混迷に繋がろう。