『韓国チョン首相石油代金問題でイラン訪問』

2021年4月10日

 韓国のチョン首相は、凍結されているイランに対する、石油代金85億ドルの支払いを巡り、イラン側と協議するために、イランを訪問することになった。イラン外務省報道官サイード・ハティブザデは、韓国のチョン首相はイランの第一副大統領エスハク・ジャハンギリ、議会議長モハマド・バケル・カリバフ、イスラム革命の指導者アヤトッラ・セイド・アリ・ハメネイの顧問であるアリ・ラリジャニと会談する予定だと語った。

 一方、韓国のヨンハップ通信も、44年ぶりの韓国首相の訪問を確認している。同通信社は「今回の訪問を通じて、チョン首相は韓国とイランとの、伝統的な友好関係を強化し、将来志向の方法で発展させる機会を作り出す」と伝えている。ここでも得意の、将来志向が出て来ている。

 このチョン首相のイラン訪問は、テヘランが石油汚染疑惑をめぐって、韓国のタンカーを押収してから、約3ヶ月後に韓国の石油タンカーとその船長を、釈放した後に続くものだ。

 14日、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の海軍は、韓国国旗を掲げたハンクーク・ケミサン・タンカーが、イラン港湾海事機関の要請と、ホルモズガン州検察官の判決を受けて、拘束されていたと述べた。

20人の乗組員を乗せた船は、水質汚染を引き起こしたとして没収されたとき、ホルムズ海峡を航行していた。サウジアラビアに7,200トンの石油化学製品を積み込んだ後、アラブ首長国連邦(UAE)に向かっていた。

問題は韓国にいまイランに対して、支払うべき85億ドルがあるかということだ。いままでは、アメリカの制裁があるから、という口実を繰り返してきたが、アメリカは既に制裁はしないと言っている。

韓国の嘘が何処まで通じるのか、あるいは韓国人の得意な嘘の涙を流して、何とか支払いを遅らせてもらおう、ということであろうか。そんな芝居が通じるほど、イランは甘い国家ではない。