『イスラエル諜報機関ハフタルの子息とコンタクト』

2021年4月 6日

 イスラエルの情報機関はリビアの東部のトップ、ハフタル将軍の子息とコンタクトを取っていることが、明らかになった。そのコンタクトのなかで、イスラエル側はハフタルの子息サダム・ハフタルに、支持を表明したようだ。

 その事は、今後リビアとイスラエルとの関係を、正常化させることに繋がる、重要な一歩となるかもしれない。サダム・ハフタルとイスラエル当局者は「地域の状況」と「彼の国の安定に対する彼の願望」について話し合ったと述べ、「イスラエル人側は彼を支持している」と主張した。

 このサダム・ハフタルの対抗馬と考えられるのは、カダフィ大佐の次男サイフルイスラームだ。彼の居場所などは明らかになっていないが、リビアのトップ選挙となれば、当然動き出すだろう、と予想されている。

 サダム・ハフタルは父親から旅団と軍人の階級を、受けているということだ。つまり、カダフィ世代から完全に次の世代に、リビアは変わりつつあるということだろう。サダム・ハフタルは父親と共に、アメリカで長い間生活していたことから、英語も堪能であろう。

 ハフタル将軍はカダフィ時代にチャドに司令官として送られ、そこで敗北して捕まっていたが、アメリカが彼を救い出し、アメリカに連れて行き20年もの間、亡命生活をさせていた人物だ。

 今回彼の子息サダム・ハフタルが登場したことは、何やらアメリカのリビア作戦に関連したものではないか、と思えるのだが。