『米土国防長官会談・広範囲な協力討議』

2021年4月 3日

 トルコと米国の国防長官は41日に電話会談を行い、地域の安全保障と二国間防衛協力について話し合った。アカル国防相ロイド・オースティン米国防長官は、会談中に意見交換を行い、戦略的関係の重要性を強調した。

また、地域・世界の安全保障問題に関する相互理解を深めるとともに、戦略的パートナーシップと同盟の精神に基づく問題の解決の重要性を強調した。同省は、アカルとオースティンは、両国間の軍事関係を強化しながら、より緊密な協力と調整へのコミットメントを再確認した。

 オースティンはアカルに「トルコがアフガニスタンにおける断固たる支援ミッションの一環として果たしており、そこで進行中の和平プロセスを支持する重要な役割を果たしてくれた」と述べた。「両者はまた、北大西洋条約機構(NATO)同盟国トルコとギリシャの間で進行中の探査協議と、このプロセスに対する両政府のコミットメントを歓迎した。東地中海のすべての緊張を緩和するための、積極的な外交情勢と努力についても議論した」と声明で述べた。

「オースティン長官は、米トルコの軍事協力を強化するために取り組むことの重要性を指摘し、ロシアのS-400ミサイル防衛システムを保持しないようにトルコに促した」と国防総省は付け加えた。トルコのS-400の買収は、高度なロシアの対空システムがジェット機を構成するために使用され、NATOシステムと互換性がないように懸念して、当時のトランプ政権がF-35合同攻撃戦闘機プログラムから、アンカラを追放するという決定につながった。しかし、トルコはS-400F-35航空機に脅威を与えることは無いし、NATOネットワークに統合されないと主張している。

いずれにせよまだ問題はあるがアメリカは今後もトルコとの協力関係を維持したいようだ。これでエルドアンの首は繋がるのであろうか。