『スエズのエバー・グリーン解決各国の損得』

2021年3月30日

 6日ほど前に日本所有で台湾の企業が使っている大型油商戦エバーグリーンがスエズ運河を航行中に選手を陸に独鈷身動けなくなった。その救出にはスエズ運河が海上輸送の大同客でもあるため各国が協力に乗り出した。

 最初に参ったろうと思われるのは、海運保険会社だ。待船一日で兆単位の保険料を、支払う状況になったからだ。台湾の船会社は今ことに驚き、日本に責任があると言い出していた。だが、海運保険がかかっていたのであれば、それをかぶるのは保険会社であろう。

 各国別では、最初にあわてたのはスエズ運河の持ち主の、エジプトであろう。しかし、これは保証されるであろうから大きな問題にはなるまい。日本、台湾の企業が織り保険会社も補償してくれるからだ。

 次いでシリアだが、イランからの石油はスエズ運河を通って運ばれているわけであり、受け取れなくなる、しかもアメリカがシリアの石器湯を盗んでいるために完全にお手上げであろう。

 トルコの場合はロシアや中央アジアから、石油が送られてくるし、パイプ・ラインで繋がっているために、今回の事故で被害が出ることは、ほとんど有るまい。あえて言えば、東南アジア向け貨物の輸送に、支障が出るということぐらいだ。

 ヨルダンには悪影響が及んだものと思われる。確か湾岸とヨルダンは、パイプラ・インでは繋がっていないはずだからだ。

 イランはというと、イランは何の影響も受けない、と鼻高々だ。イランはペルシャ湾の外に、大型のバンダル・アッバース港を建設しており、そこから何不自由なく石油や絨毯を積み出すことが出来る。その事に加え、陸上のパイプラインが出来ており、影響はほとんど受けまい。

 しかし、日本や韓国台湾などは、北アフリカとヨーロッパへの、貨物輸送に支障が出ると心配していたろう。だが、案外あっさりとエバーグリーン船は救出された、不幸中のサ岩ということか。それでも今後にも問題はあるということがエジプト政府によって発表されている。何とか一日も早く元通りに、なって欲しいものだ。