『ダハラーンはパレスチナに選挙で戻れるか』

2021年3月29日

『ダハラーンはパレスチナに選挙で戻れるか』

 一時期ガザの統治者としてナを高めたダハラーンという人物がいた。彼はその後ガザから逃亡し現在ではアラブh巣長国連邦に移動しムハンマド,ビン・ザーイド皇太子の顧問に納まっている。

 彼は今では民主化威嚇の流れという組織を立ち上げ、権力の座を狙っている・この組織を支持する者はガザでは数千人、西岸には数百人がいるといわれている。実数はそれよりも多いだろうと思われるがアッバース議長の統治する現状では、ダハラーン支持者が少なく発表されるのは当然であろう。

 現状では「ダーランは有罪判決を受けた犯罪者であり、従って、彼は選挙に参加することは許されまい」と、PA当局者が言っている。「もし彼がラマッラーに入ったら、彼はすぐに逮捕され、刑務所に投げ込まれるだろう」ということだ。

 パレスチナ人の過半数は、アッバース議長とダーランとハマスの指導者イスマイリエをめぐって支持が分かれている。第2インティファーダのテロ攻撃でイスラエルの刑務所で5期の終身刑に服している投獄された、ファタハの指導者マルワン・バルグーティを支持する者が多い。次期大統領として誰が相応しいか尋ねたところ、回答者の22%がバルグーティ、14%ハニエ、9%アッバ^ス、だがわずか3%のダーランを選んでいる。

 ダハラーンはガザの統治者であったが、2002年にアラファト議長によって、解任されている。それはダハラーンがイスラエルやCIAと関係が深かったことに対する、疑念からだった。彼はそのため3年の刑期が、言い渡されていた。

 アメリカやイスラエルはダハラーンを、パレスチナPLOの指導に据えることを望んでいたのだ。そのアメリカトイスラエルの立場は今でも変わらないだろうと思われる。彼は英語に堪能なだけではなくヘブライ語も堪能なのだ。

 PLO側の主張ではダハラーンはハマースのイスマイルハニヤを暗殺しようとしていたということも罪状の一つになっている。だが、いまではハマースとダハラーンの組織の関係は修復している。

 ダハラーンはアラブ首長国連邦からコロナのワクチン、をガザに持ち込むことを画策している。彼はまたエジプトのシーシ大統領との関係もよく、サウジアライアを含む多くの支持者を得るに至っている。

 こうしたことから、パレスチナの幹部たちジブリル・ラジューブ、フセイン・アル=シェイク、アザム・アル=アハマドを含むファタハ指導部の一部のメンバーも、一様にダハラーンを恐れているのだ。

 731日にはパレスチナの大統領選挙が行われるが、ダハラーンが立候補できるかどうかは間の段階では不明だ。