『アメリカの泥棒行為は石油から小麦まで拡大』

2021年3月27日

  1.  シリアの北東部ハサカ県から、数十トンのアメリカ軍車両が、小麦を積んでイラクのクルド地域に移動した、というニュースが伝えられている。18台の車両に小麦が積まれ、イラクのクルド地域に向かったという話だ。 

 他方、300台のタンクローリーが石油を積んで、アル・マハムーデーヤの国境を越えてもいる。シリアのバッサーム・トーメ石油大臣は、アメリカがアラブの石油を略奪していると非難している。

 アメリカがシリアに軍事進出したのは、IS(ISIL)を打倒するためだと語っていた。しかし、現在ではシリア北東部の石油、90パーセント支配するに至っている。その事により、シリアは920億ドル相等の石油を、アメリカによって奪われているのだ。

 それと交換するように、アメリカはイラクのクルド地区から、軍事物資やそれに関連する物資を、シリアに運びこんでいるのだ。それはシリアの北東部でSDFを使い、アメリカの石油会社に石油を盗み出させるためだということだ。

 このようなことからか、ハサカ県ではトルコの支援するFSA(トルコの作ったスンニー派軍団)と、アメリカの支援するSDF(アメリカが創ったクルド軍団)が、戦闘を激化させている。その中心地はテル・タムールだ。トルコ軍はSDFの軍事基地のある、ラッカを空爆し初めてもいる。

 シリアの石油大臣はアメリカが人道支援という名目で、シリアの石油のほとんどを支配するに至っている、と非難している。同じように、ハサカ県のガッサーン・ハリール知事もアメリカが同地域から、14万バーレルの石油を奪った、とレバノンのアル・アフバール紙とのインタビューで語っている。

 アメリカはオバマ大統領の時代から、トランプ大統領の時代にかけて、シリアのジハード勢力(IS等)を支援し、アサド政権を打倒しようとしてきているのだ。

軍事大国による他国への軍事侵攻が、人道支援を名目に行なわれ、その国の富を奪うことが、何の責めもなく行なわれているのは、どう考えても理屈に合うまい。その事に被害者側のシリアが怒るのはA、当然であろう。

 こうした情況、アメリカの暴挙に非難の言葉を向ける、先進国は日本を含め、一つも無いのだ。お金持ち仲良しクラブなのであろうか。