『リビア新内閣は起動し始めるか』

2021年3月17日

 散々戦闘が続き、荒廃の状況にあったリビアが、やっと安定に向かいそうだ。これまでは、東西にリビア政府が樹立され、互いに戦い続けてきていたのだ。西側のGNA政府はセラジ首相の下に、東側LNA政府はハフタル将軍の下に、統一されていたのだ。

 そうした混沌から抜け出すために、国連その他の仲介で話し合いが続けら、やっと東西双方の意思が統一され、新政府が誕生することとなった。その新政府はアブドルハミド・ドベイバが首相に就任することが決まっている。

新政府はGNU(国家統一政府)と命名されることになった。この新政権は、トリポリのGNAと東部に本部を置く、平行内閣の両方を、軍の強者ハリファ・ハフタルを支持する軍の事実上の支配下に置き換えることを望んでいる、ということのようだ。

国内には未だに、推定で2万人の外人傭兵、戦闘員が残留しており、ハフタル将軍が頑張らなければ、彼らを追放することは出来無い、ということからの判断であろうか。

 さて新たに誕生したりビアの代表者は、どのような人物であろうか。アブドルハミド・ドベイバは現在61歳であり、彼は元はエンジニアの、実業家であったようだ。先月スイスで開催された合同会議で、彼は新首相に選出されたということだ。

そのアブドルハミド・ドベイバは「すべてのリビア人の政府になることを望む」と述べた。またハフタル将軍は先月、「和平プロセスのための軍隊の支援を提供する」と語っている。何とか内戦は収まって欲しいものだ。