『米サウジが最大の兵器輸出入国』

2021年3月16日

 世界で一番多くの武器を輸入している国は、サウジアラビアであり輸出国はアメリカだ、ということが明らかになった。これはスエーデンのシンクタンク(SIPRI)の調査結果だ。

過去5年間で世界中で販売された、武器取引はアメリカが全体の3分の1を占めており、サウジアラビアがその最大の輸入国ということのようだ。

 アメリカは2016年から2020年の、武器取引の37パーセントを占めており、そのうちの47パーセントが中東諸国向けだということだ。この中でサウジアラビアが輸入した量は、アメリカの武器が24パーセントを占めている。

 アメリカの武器輸出量は、その前の5年間(2011~2015)に比べ、15パーセント増えているということだ。世界第二の武器輸出国であるロシアは、世界全体の武器供給の5分の1を占めているが、これは22パーセントの減少ということだ。その原因はインドの経済悪化に、あったということだ。

 フランスは世界全体の武器輸出の、8パーセントで世界第3位、となっている。主にエジプト、インド、カタールなどだが、相当巨額に上るようだ。次いでドイツと中国がいるが、パキスタン、アルジェリア、バングラデッシュは中国から、主に輸入している。

 中東諸国の武器輸入は、2016年から2020年の間に、25パーセント増加しており、最大の増加はサウジアラビアの61パーセント、次いでエジプトとカタールが、続いているということのようだ。

 日本人から見れば、実に馬鹿げた取引だと思うのだが、アメリカの圧力の下では、そうせざるを得ないのであろう、もちろん、サウジアラビアはイランを敵国と考えており、対抗するために武器を、買わざるを得ないのだろうか。