『中東短信』

2021年3月 5日

:ISの攻撃拡大

 シリアの難民キャンプで1月始めから今までに、31人が死亡するという事件が、起こっている。それはシリア北部のアルホーフ・キャンプで起こった事だ。今回の殺害には鋭利な刃物による死者が6人、それ以外は銃殺ということだ。

この難民キャンプにはシリア人、イラク人、ヨーロッパ人、アジア人などが、収容されており、その数は62000人にも上るということだ。しかし、キャンプの警備員の数は、このところ減少しており、2019年半ばまでは1500人いたものが、いまでは400人に減少している。

 

:ニューヨークのタイムズ・スクウエアに反エルドアン宣伝

 ニューヨークのど真ん中にある、タイムズ・スクウエアの電光掲示板に、反エルドアンの宣伝文句が映し出された。これはアメリカに拠点を置く、トルコの権利団体によるものであり、沈黙のトルコ支持者によって費用は負担された。

 これは主にギュレン・グループによるものだ、と与党AKPのオメル・チェリクが指摘している。オメル・チェリクは「我々の大統領に対する彼らの攻撃は、我々の国民に対する彼らの敵意に由来する」とオメル・チェリクはツイートしている。

現在、トルコではギュレン派の622646人が捜査対象となり、301,932人が拘束され、クーデター失敗以降、96,000人がギュレン運動との関連で投獄された。大臣は、トルコの刑務所には現在25,467人がギュレン運動との関連で投獄されていると語っている。