『SDFがシリア石油を恒常的に盗んでいる』

2021年2月22日


 クルド・ミリシアであるSDFが、恒常的にシリアの石油を盗んでいることが、明らかになった。これはハサカのガッサン・ハリム・ハリル知事が、土曜日に、レバノンのアル・アフバ紙とのインタビューで、明らかにしたものだ。

 ハサカのガッサン・ハリム・ハリル知事の語るところによれば、米国の支援を受けた武装勢力が、チグリス川近くのタラミッシュ地区とアル・マリキヤの、タンカー・トラックを使用して、石油を隣国イラクに密輸していることを、示しているというのだ。

 ガッサン・ハリム・ハリル知事はさらに、多くのタンカー・トラックが毎日、イラクに渡るために、違法にアル・マフムーディヤを通過していると指摘し、SDFの武装勢力も定期的に盗まれた石油の山を、シリアの支配地域に送っている、と付け加えた。

 アメリカ軍はSDFに対して、いまアメリカ軍が支配している地域で、生産される石油はシリア政府側には渡すな、と命じているということだ。このため、シリアの人々が寒さと飢餓に苦しんでいる間、これらの米国の支援を受けた武装勢力が、シリアの石油資源を略奪している、と付け加えた。

述べるまでもなく、シリア北東部で石油を盗掘しているのは、アメリカの石油会社であり、これはトランプ大統領の時期に始められたものであり、シリアの石油を積んだタンク・ローリーは、35台が列を成して、シリアから石油を持ち出しているのだ。

 アメリカ政府は当初、シリアの農民をIS(ISIL)の攻撃から守る、ということと、施設を守り、畑守る、という名目で、配備されていたのだ。それが何時の間にか、シリアからの石油略奪に、向けられているのだ。

 実際に行なわれていることは、SDFによってシリアの一般人や農民が犠牲になっている、ということであり、IS(ISIL)から彼らを守ることではないのだ。シリアへのアメリカ軍の派兵は、結果的に強盗団を送ったことと、変わりがない。