『中東短信』

2021年2月23日

:トルコ企業リビアに最大のコンクリート工場建設

 トルコのカランフィル・グループ社が、リビアに最大規模のコンクリート工場を、建設している。既に建設費1000万ドルが投資され、最終的には5000万ドルが、投資される予定だ。

 この工場は1時間当たり90立方メートルの、コンクリートを生産する能力がある、ということだ。リビアの周辺にはコンクリートを必要とする、チュニジア、モロッコ、アルジェリアなどといった国々があり、市場は大きく広がるだろう。

なおこの工場は現在250人だが、将来は1000人の雇用を計画しており、リビアにとっては二重に喜べるだろう。

 

:エルドアンの義理息子ベラトをCHPが非難

 エルドアン大統領は最近激しさを増している、彼の義理の息子ベラトに対する非難は、エルドアン大統領と家族全員に向けられたものだ、と反論している。エルドアン大統領は月曜日の党会議でCHPとその友人たちは、私の家族全員と私を標的にし、ベラト・アルバイラクをめぐって、キャンペーンを行っている。ベラトの不運は、彼が務めたすべてのポストで彼の経験、努力と成功に影を落とした』と語っている。

 ベラトは2015年から2018年までは、エネルギー相を勤め、その後に財務相に替わっている。しかし、彼の財務相就任時期は、インフレ率が上昇し、経済は相当のダメージを受けている。

 ベラトは蔵相辞任後今何処に住んでいるのか不明だ。一説には、ベラトは外国にいるとか、トルコ国内のリゾート地にいるとか、という情報が流れている。それだけ彼は危険な立場にある、ということであろう。

 

:リビア内相暗殺未遂

 リビアの内相が日曜日に自宅の近くで、何者かによって襲撃される、という事件が起った。彼自身は怪我もしなかったが、付き添いの二人が死亡し、一人は重傷を負っている。事件後、加害者側の2人が逮捕され、一人はラドワン・ハンガリーだと言うことだ。

 この襲撃にあったバシャーガ内相は、ミスラタの出身であり、西側リビア政府GNAの閣僚だ。彼はミリシアを国家治安部隊に吸収する、努力をしていたということだ。彼は国連主導の和平努力を支持する一人だ。

 そもそも、このバシャーガ内相は以前から、名前が知られており、セラジ首相に対抗する人物の、一人でもあった。