イランの司法長官は、アメリカの中東でのテロ対策はIS(ISIL)を、ある場所から他の場所に移動させているだけだ、と批判した。アメリカはIS(ISIL)との戦いと称して、イラクやシリアの洋裁から、他の場所に移動させているだけだということだ。
このイランの司法長官に言わせると、アメリカはIS(ISIL)と戦うためと説明、ヨーロッパ諸国と連合軍を結成したが、結局は武器、物流、情報その他の面で、IS(ISIL)を強化しているだけだということだ。
この発言はイランの司法長官が水曜日に、バグダッドでイラクのバーハム・サリーフ大統領との会談で語ったものだ。彼は『イラク、シリア、イラン、地域諸国が協力してデーシュIS(ISIL)の残党を排除しているが、アメリカ人は地域のデーシュテロリストIS(ISIL)を、移転する以外に何もしない』と言っている。
アメリカはIS(ISIL)との戦いと主張し、シリアやイラクに戻ったが、やったことはと言えば、反IS(ISIL)との戦いと言いながら、いわゆる反IS(ISIL)やミリシア組織を、創っただけに過ぎない。
イラクでは反米機運が盛り上がり、イラクのデモ隊はアメリカ軍は、出て行けと主張したが、イラクからアメリカ軍が撤退する意志は、全く見えていない。この国の石油資源を狙っているのであろう。
しかし、そうであるにも拘らず、アメリカのイラク対応が、成功しなかったのは、イランとイラクの協力関係にある、それがアメリカの策謀を、失敗させているのだと語った。イランの司法長官によれば、アメリカは地域の国々の関係に、楔を打ち、対立を生み出そうとしているのだ。
このイランの司法長官の意見は大筋正解であろうと思われるが、その事を増幅させてアラブ諸国の大衆は認識しているのだ。アメリカにとっては先が不安であろう。既に、アメリカは多くの第三世界の国々で、信用されなくなっているのではないか。