『中東短信』

2021年2月10日

:ハルガダでリビア会議

 エジプトの紅海沿岸都市ハルガダで、リビア東西政府の代表が、リビア対話会議を行なった。これは2月9日から12日に渡るものだった。リビア政府側はこの会議の開催を、実現してくれたエジプト政府に、感謝の意を表している。  

 この会議ではリビアの新憲章の作成や、憲法草案に関する国民投票を、行なうための取り決めを議論することを、目的としていた。この会議には国連特使のクバイシも参加したが、彼は1月に国連特使に、選出された人物だ。

 リビア東西政府の各5人の軍事代表団も、リビアの紛争解決を軌道に、乗せるための会議を行なう。リビアの最高国家選挙管理委員会のエマード。アルサイエ委員長は、リビアが憲法上の国民投票を行なう用意が、出来ていることを確認した。

 国連主導のリビア政治対話フォーラムが、新しい暫定首相アブドルハミード・バイバと同国の大統領評議会の新責任者である・ムハンマド・ユ-ニス・メンフィが選出された数日後に、東西両政府の会議が開催された。

 これらは皆、12月に予定されている選挙に向けての動きだ。この動きの中で何処にも、トルコの存在が示されていないのは驚きだ。主役はエジプトに交代したのだろうか。

 

:トルコはエルドアン大統領の意向で新財務担当部門を設立

 官報に掲載された大統領令によれば、トルコは新しい財務担当門を、設立することになったようだ。これはイスラム金融基金の改善を目的とし、公的機関、民間セクター、大学、NGOの間の協力が、強化されることになっている。

 参加金融機関や金融商品の、開発分野でのシステムに新たな金融商品を、導入するということだ。

 

:イラン必要なら核兵器開発

 イランのマハムード・アラビー情報相は、アメリカが制裁解除に失敗した場合、イランは核兵器の開発に、向かうかもしれないと語った。このニュースは国営テレビで、火曜日に報道されたものだ。

 マハムード・アラビー情報相は『「我々の核開発は平和的であり、最高指導者のファトワ(宗教裁定)は核兵器を禁じているが、もし、彼らがイランをその方向に押し進めるならば、それはイランのせいではなく、それを押した人々だ』と語っている。