『嫌なニュースが重なるトルコ・何の兆候か』

2021年2月 2日

 テロ集団と関係のある暗殺者が、トルコ北西部で逮捕された、というニュースが伝えられた。このニュースはソイル内相によって明かされたものであり、彼はヤロワ県で進められていたテロ対策が効そうしたっためだと語っている。同時にソイル内相は情報部隊や、警察、検察を賞賛している。

 続いて、やはりトルコの西部で、4人の若者の死体が発見された。遺体は近くに住む、農夫によって発見され、即座に治安部隊に報告されている。犠牲者は4人であり、うち3人は頭部を撃たれ死亡しており、一人は首の骨を折られて、死んでいたということだ。

 事件で使用されたと思われるのは、散弾銃であり、犠牲者の一人の父親が所有する無届の散弾銃だったようだ。この事件は仲間同士で、集団自殺したとは思えない、と関係者は皆語っている。真相は未だに分かっていない、何が彼らに死をもたらしたのかは、不明のままだ。

 加えて、トルコの北西部ではIS(ISIL)の暗殺者が、逮捕されている。こうした一連の犯罪は、皆トルコの北部で起こっていることから考えると、この地域はいま無法地帯のように、なっているのかもしれない。そのなかに、IS(ISIL)のメンバーが潜伏していることは、十分にありえよう。

 単純に考えれば、犯行はIS(ISIL)によるものだ、ということになるだろうが、そうだとも断定出来ない。一部はIS(ISIL)がらみであるかもしれないが、全部がそうだとは言いきれない。トルコの北西部と聞いて、頭に浮かぶのはこの地域は、トルコから難民がヨーロッパに侵入する、ルートになっているということだ。

 つまり、日本風に言うならば、住所不定無職の類の人たちが、多いということであり、その彼らとトルコ人の地域住民が、トラブルを起こしている可能性が、高いということになろう。

 真相は当分明らかにならないだろうが、遺族にはお気の毒、としか言いようが無い。エルドアン大統領に対する、警察や検察などは反対派の動きに、全力を注いでおり、こうした類の情報は、放置されているために、起こっているのかもしれない。