2019年イギリスの最高裁は、あるイギリス女性の国籍を、剥奪する判決を下した。彼女はイスラム国に参加するために、女子高生としてシリアに行った、イギリス生まれの女性だ。彼女が安全保障上のリスクを引き起こすので、彼女の市民権を奪う政府に挑戦するために、イギリスに戻ることを許されるべきではない、と英国の最高裁判所は金曜日に判決を下した。
この女性はシャミマ・ベグム。彼女は15歳の少女の時に、2015年にロンドンを離れ、2人の学校の友人とトルコ経由で、シリアに行ったのだ。そこにいる間、彼女はイスラム国の戦闘員と結婚している。彼女は3人の子供を出産し、全員が幼児として死亡し、現在はシリアの拘禁キャンプに収容されている。
彼女は2019年に国家安全保障上の理由で、英国市民権を剥奪された。金曜日の全会一致の最高裁判所判決は、彼女が市民権の決定に対して、公正な控訴を持つことができるように、彼女がイギリスに戻ることを許可されなければならないという、昨年の控訴裁判所の決定を、覆されている。
彼女は現在、シリアのクルド人当局が運営する、ロジ・キャンプにいて、国連の権利専門家は、いまの彼女の立場は(亜人」であると述べている。つまりイギリス人ではない、ということであろうか。
女子高生の段階でシリアに渡った彼女は、当時は、まだ子供であり、漫画の世界のヒロインになった気分、だったのであろうか。それがいまでは国籍を失うのだから、イギリスの法制度は、極めて厳しいということであろう。
もちろん、イギリス国民にしてみれば、彼女がIS(ISIL)の方針に従って教育され、完全に洗脳されている、という不安もあろう。彼女たちのような、IS(ISIL)メンバーが帰国するということは、大きな不安と危険性を、伴っているということだ。