『ISがシリアで復活19人殺害』

2021年2月 6日

 IS(ISIL)は23日に、シリア軍に対して攻撃をかけ、甚大な被害をシリア軍側に、もたらしたようだ。これはシリアのハマで起った戦闘であり、死者のなかにはイランの支援を受ける、バキル・ブリゲード部隊の戦闘員11人も、含まれている。

 これは23日水曜日の朝に起こった、突然の攻撃であり、東ハマのシリア軍の基地を狙ったものだった。このハマの地域は以前、IS(ISIL)が支配下に置いていたのだが、2019年にアメリカやシリア軍などに、奪還されていた。

 その後、IS(ISIL)側は休日で帰宅する、シリア兵の乗るバスを攻撃し、40人を殺害してもいる。2019年以来、殺害されたシリア兵やミリシアの数は、1200人を上回っている、と報告されている。

 2011年のシリア内戦以来、これまでにシリア軍とIS(ISIL)との戦争で、犠牲になったシリア人の数は、387000人にも及んでいる。

 シリアでのIS(ISIL)の戦闘は、今後も拡大していくと思われるが、それが終息する気配は、いまのところ皆無だ。

シリアでのIS(ISIL)の戦闘が、再活性化した裏には、シリアのユーフラテス川東岸の石油資源が、あるのであろう。

 この石油を巡っては、アメリカもいまだに固守しており、シリアを離れるつもりは、無いようだし、クルド・ミリシアのSDFやYPGも、恩恵を受けている。もちろん、シリア政府もこの石油資源の奪還を、狙っているのだ。