トルコ国民のほとんどがコロナ禍の下で、経済的に苦しんでいるようだ。トルコの公共サービス従業員連合の調査によれば、トルコ人の10人のうち7人は、負債を抱えているということのようだ。
コロナの蔓延は生活と労働条件に悪影響を及ぼしており、所得格差と貧困の深まりを生み出している。トルコの貧困リスクはヨーロッパ諸国の約2倍で、ヨーロッパ諸国の貧困リスクが21,4パーセントであるのに対し、トルコは39、8パーセントとなっている。
トルコの女性の41パーセントが貧困に苦しみ、危機レベルにまで達しているということだ。これに対しヨーロッパ女性の貧困は、22、3パーセントということだ。男性についてはトルコが38,6パーセント、ヨーロッパは20,4パーセントが、貧困にさらされているということだ。
トルコでは18歳未満の若者の半数近くが、貧困の危険にさらされており、ヨーロッパでは23,4パーセントが、貧困状態にあるということだ。
トルコでは一年間で所得が、1500ドルほど減り、2019年には9150ドルだったものが、2020年には7715ドルに減っている。トルコの貧困層の増え方も顕著であり、8,4パーセントも増えているということだ。
貧困層の数は2017年の段階では15864000人だったものが、2019年には17207000に増えている。トルコの貧困率は21,3パーセント、貧困労働者数は770万人に達しているということだ。
このような状態が何時まで続くのかは、誰にも分からない。それが社会的な暴発を生むのではないか、と気がかりなところだ。