バグダッドの市場で、大規模なテロ事件が起った。犠牲者は死者が28人、負傷者が74人ということだ。他の情報によれば死者の数は、もっと多いといわれている。このテロはイラクで起ったものとしては、2018年以来の、大規模なものだった、と報告されている。負傷者の数については、他の情報源は110人を越えているとのことだ。
このテロは明らかに、IS(ISIL)によるものと見られている。イラクの内務省によれば、それは爆弾ベルトを使用したものであった、特攻作戦だったからだ。言ってみれば、IS(ISIL)の最も得意とする、攻撃パターンだからだ。
最近になり、シリアとイラクではテロが激増しており、それによる兵士及び民間人の犠牲者の数も、増えている。ISが路肩爆弾を設置し、銃撃も行なっているのだ。
イラン政府は事件の後、即座にイラク政府と国民を、支援すると発表している。イランはまた今回のテロは、外国軍の存在が問題だからだ、とも語っている。述べるまでも無く、その外国軍とはアメリカ軍のことだ。
イラン政府によれば、外国軍が駐留期間を伸ばす口実を作るために、行なったものだということだ。つまり、IS(ISIL)とアメリカ軍が連携して、テロを行なっている、ということであろう。
イランのザリーフ外相も、アメリカの新大統領は新たな工作をして、イラクに留まり難しい問題に、手を出したということだ、と語っている。そして、それはイランへの攻撃でもある、と見ている。
イラクのPMUはハシド・シャアビとも呼ばれている組織だが、彼らはこれでイラクを駄目にすることは出来ない、と語っている。政府と治安部と国民を信用してい、と言いたいのであろう。
ヘズブラは全てのアメリカ兵は、イラクから出て行けと語り、アメリカ軍の撤退を即している。ヘズブラに言わせると、アメリカはIS(ISIL)の攻撃により、アメリカ軍の駐留延長を、画策しているのだということだ。
イエメンのアンサールッラー組織も、同じような見解を持っており、アメリカのテロ工作を、非難している。
どうも最近は、ほとんどアメリカの作戦が見破られている、という気がする。それだけアメリカの政府には、新たな工作を考え出す知恵が、無くなっているということであろうか。アメリカの威厳に関わる大問題だと思うのだが。