『イエメンの惨状』
イエメンでは長いこと、戦闘状態が続いており、多くのイエメン人が飢餓の状態にある。200万人以上の子供たちが、飢餓状態にあるということのようだ。時折、その惨状が写真で公表されているが、実に気の毒な話だ。
イエメンの人口80パーセント以上が、援助を必要としており、それ無しには死を待つのみ、ということであろう。
そんなイエメンに対して、アメリカ政府はイエメンの最大勢力である、ホウシ派をテロの組織と指定したが、その結果はイエメンの飢餓状態をもっと酷いものにする、ということだ。その事は国連機関のローコック氏が、ツイッターで伝えている。
そもそものイエメン内紛は、サウジアアビア政府がイエメンのハーデイ政権を、支援して起こっているものだが、他方、これに対抗するホウシ派は、イエメンの半分以上を勢力下に置いており、国連やアメリカがホウシ派を、テロ組織と認定すれば、その情況はますます悪化する、ということだ。
現在では1万人の子供のうち4人が、毎日死亡しているということだ。イエメンでは何らかの援助を必要としている、国民の割合は5分の4にも達しており、まさに地獄絵図ということであろう。
日本政府はこの惨状を、どう見ているのであろうか。あるいは見ようとしていないのであろうか。