『エルドアン国民100万人をテロのリストに』

2021年1月15日

 信じられないような話なのだが、エルドアン大統領はトルコ国民の100万人を、テロのりストに載せているというのだ。それらは学生であり、ジャーナリストであり、政治家であり、市場の野菜売りであり、換金業者でありと、あらゆる職種や階層にまたがっているのだ。

 まず学生だが、いま大問題になっているボアジチ大学の学長を、エルドアン大統領が指名したことで、学生が抗議行動しているのだ。これに対して,エルドアン大統領は警察を送り込み、催涙弾でデモ学生を蹴散らし、一部には家宅捜索までやってのけたのだ。

この結果、17人の学生が拘束されている。それ以外にも学生が、ソーシャルメデアに投稿し、軍事作戦を非難したことで、500人が拘束されてもいる。つまり何でも反政府的な行動は、拘束の口実になっているということだ。反戦デモなどは典型であり、テロ行為であり、それを行なう者はテロリスト、と決め付けられている。

 エルドアン大統領に言わせれば、こうしたデモをやる学生は、テロリストということになるらしい。また、政治家についてはHDPクルドの政党のメンバーを武装勢力とみなし、危険視し、監視を付けているし、その党首デミルタシュは、刑務所に投獄されて、長い歳月が過ぎている。

 野党第一党のCHPの指導者である、ケマル・キリダウールは『エルドアンは彼だけを司法の決定者と考えており、HDPのデミルタシュ党首も、テロリストにされた。』と非難している。

 HDPのデミルタシュ党首とユクセクダールは、4年以上も投獄されているのだ。加えてHDPの市長、支持者、など何千人もの人々が政治的アイデンテテイや行動、声明などを根拠に、公職から解雇され、投獄されている。

 エルドアン大統領は慈善家のオスマン・カバラも、2016年のクーデター未遂事件を支持していたとして、刑務所に送っているし、ギュレン派のメンバーの多くが、刑務所入りとなっている。

 ギュレン派のメンバーの多くは、公職から解雇され、起訴され、投獄されている。彼らのうちの1万人は、ソーシャルメデアを使って、テロを支援したとして、刑務所に送られているのだ。

 エルドアン大統領は「テロリズムはそれだけでは発展しない。恐怖とテロリストは庭師のようなものだ。これらの庭師は「知識人」と見なされる人々だ。彼らは新聞を通じて[テロリズム]に水をやり、そしてある日、これらの人々は目の前に、テロリストとして現れる」と言っ

 また選挙前の物価高騰については「彼らはオーベルジン、トマト、ジャガイモ、キュウリの価格を上昇させた。彼らは恐怖を広めている。「彼らはトルコでゲームを始めた。物価が上がり始めた。これはテロだ。」とエルドアン大統領は付け加えた。

 トルコ・リラの低迷についても、弱体化したトルコ・リラではなく、外貨で資金を維持している市民を非難した。「目的の面では、銃と爆弾を手に持っているテロリストとドル、ユーロ、金利を持つテロリストとの間に違いは無い。目的は、トルコをひざまずかせ、目標から取り除くことだ。「彼らは武器として外国為替を使用している。」と、エルドアン大統領って

 この馬鹿げたエルドアン大統領の主張に対し、CHPの指導者であるキリダウールは「国の半分の人々はAKPとその同盟国に対するテロリストです。食料品店はテロリストです。バザーの販売員はテロリストです。彼ら与党AKPに投票しない人は、誰でもテロリストです。」と語り「我々が非難し、拒絶するこのアプローチは、社会を二極化させる。」と、彼はイズミル西部の州での集会で語っている。

こんなデタラメが、現実の政治の場で動いているとしたら、これに勝る不幸はあるまい、だがそれがトルコの現代政治の実態なのだ。