『トルコのコロナ報告は大嘘』

2021年1月13日

 トルコがコロナの発症率を、大分ごまかしていたようだ。それは同国が観光立国であることから、ある程度は仕方の無いことであったのであろうが、その嘘加減が、どうも許容範囲を大幅に、超えているようだ。

 なんと、トルコでのコロナ発症率や死亡率は、政府の発表の数値とはと違い、4倍以上に達している、という報告が出てきている。ここまで来ると、その事自体がもう犯罪のレベルであろう、と思われる。

 これはアメリカに本部を置くコロンビアの会社の調査結果であり、水曜日の発表数値は、政府発表数値の4倍に、当たるということだ。これは、昨年3月から12月までの間の数値であり、その後も増えているということであろう。

 この調査はイスタンブール、バスラ、デニズ、カフラママナス、コジャエリ、コンヤ、マラテヤ、サカルヤ、テキルダなどで行なわれたものであり、これだけでトルコ総人口の35パーセントを占めている。

 それ以外の都市の死亡者数は35165人となっている。こうしたデータを下に考えると、死亡者総数は、8万人から12万人ではないか、と思われる。つまり、トルコでのコロナによる死者数は、現実的には最低でも8万人ということだ。

 今年111日に発表された、トルコ政府の計算では、コロナによる死者数は22981人ということだ。大分差があり、まさに4倍も異なるということだ。当然のことながらこれに対して、イスタンブールシの市長のイマモール氏は、どれが正確な数字なのか、政府は明らかにすべきだ、と噛み付いている。

 いずれが正解であるかは別に、トルコがコロナ禍で大変だ、ということは分かろう。少なくとも、いまのトルコにはコロナの危険があるため、ビジネスでも訪問を控えるべきであり、観光などで行くということは、問題外であろう。