トルコの治安部と警察の合同部隊が、首都アンカラでIS(ISIL)を逮捕した、というニュースが伝わってきた。逮捕されたIS(ISIL)のメンバーのコード・ネームは、イブラヒムで彼は最近アンカラに入ったらしい。
この逮捕に当たったのは、対テロ専門の警察チームであり、これに情報機関のチームも、参加していたということだ。言わばこの分野の専門のプロチーム、ということであろう。従って逮捕に至る段階は、極秘裏に徹底的に、行なわれたのであろう。
テロリスト側はイラクでテロ活動をしていたもので、爆弾の設置や武力攻撃を、繰り返していたということのようだ。
逮捕時には多数の携帯電話や、4枚のSIMカード、テロリストの活動状況や、テロリストの名前が記された、ノートが押収されている。加えて、IS(ISIL)メンバー多数の写真も同時に発見されている。
トルコではこれまでに、315人の市民が、IS(ISIL)によって、殺害されており、多くの負傷者も出ている。加えて、10回のテロ行為も起こっている。今回の逮捕劇は、今後のIS(ISIL)のトルコ国内での活動を、阻止する大きな役割に繋がろう。
だがIS(ISIL)側も必死であろうから、いままでのような黙認が無くなり、リアル・バトルということになり、IS(ISIL)の攻撃が過激化することが、予測される。トルコはそうした状況に、備えなければならないということだ。
アメリカのトルコに対する評価は、ロシアとつながる敵国というものに、変化している時期だけに、極めてデリケートなのだ。