『ワクチンの自家製造が拡大』

2021年1月 2日

 コロナ禍で苦しむ世界各国が、ここに来て急に自家製のワクチンを、製造する動きになっている。トルコやイランがアメリカ、イギリス、ロシア、中国のワクチン製造に参画し、キューバもイランと協力して、製造に動き出している。

 その事自体はすばらしいのだが、果たして人体に使用可能な、ワクチンが出来るのであろうか。日本は早い段階でアビガンと言う、ワクチンが完成したと言われたが、その後不都合があるとして、使用されていないようだ。これは多分にアメリカに対する、配慮の結果の決定ではないか、と思えてならないのだが。

 こうした種類の薬は時間をかけて、人体への副作用を充分に試した上で、初めて使用が一般化されるのではないのか。アメリカのファイザー社のワクチンが、今のところ世界で最も信頼されるもののようだが、これの試用期間はきわめて短く、後遺症の不安が取り除かれてはいない。

 実際に使用されて間も無く、身体に異常が現れたという報告は、各地から出ている。酷い話はアメリカの看護士に、ワクチン注射後間も無く、異常が起ったという話だ。これでは怖くてワクチン注射を、する気にはなるまい。

 先進国の技術をもってすらこうなのだから、後発の国々が早急に、コロナ・ワクチンを製造し、それを使用することによって、コロナ禍から逃れようとするのは、危険極まりないと思えるのだが。

 中国のワクチンの信頼度は72パーセント程度、ファイザー社のものは92パーセントと伝えられているが、アストラゼネカ社のワクチンからも、後遺症が出ている。このコロナ対応は、長い時間と研究によって、克服できる性質のものではないのか。

 そして、このワクチンの開発には、世界の協力が必要だ、ということであろう。世界中の優れた研究者たちが、英知を結集して初めて、可能になるのではないのか。間違ってもビッグ・ビジネスのネタにして、一国がそれを独占するようなことが、有ってはなるまい。