IS(ISIL)が最近になって、攻撃を強化している、ということは何度か報告したつもりだ。デルズール地域での活動が、活発化しているようだ。IS(ISIL)は最近になり、シリアからイラクにまたがる地域での、テロ活動を活発化しているようだ。
月曜日に起こった攻撃では、政府側の8人の戦闘員が死亡し、うち5人はシリア軍兵士、3人は政府よりミリシアの戦士だった。他方、デルゾールでは11人が負傷したという報告もある。
ご存知のように、2014年以来IS(ISIL)側は、大攻勢をかけ、シリアやイラクの領土を支配してきていた。その後、2019年からIS(ISIL)の動きは、ほとんど止んだかに見えていたが、スリーパーは砂漠に潜伏しているのだ。
これまでにスリーパーによる攻撃で、44人が犠牲になっている、と報告されている。攻撃が行なわれた中心は、デルゾールのアルショラ地域らしい。そこでは15人のシリア兵も、行方不明になっているようだ。
なぜこの時期に、IS(ISIL)の攻撃が激化してきたのか、を考えるべきであろう。れを必要と考える国が、あるということだ。アメリカはシリア東部に駐留する、兵士を削減する方針でいるようだが、その後の占領継続を考えているのだ。述べるまでも無く、それはアメリカがシリアのユーフラテス川東岸で、石油を盗掘するためなのだ。
つまり、いまの時点でIS(ISIL)が、再活性化してきているのは、アメリカ軍の削減後を考えての、動きではないのかと考えられるのだが、どうであろうか。