アフリカのマリは以前からジハーデスト、つまりIS(ISIL)などのイスラム原理主義者戦闘員が、活動している地域、と言われてきていた。今回はマリ軍とジハーデストとの間で激戦があり、数十人のジハーデストが殺された、という報告が出ている。
ジハーデストはマリの隣国であるブルキナファソやニジェールからも侵入しているようで、ジハーデストの戦闘員数は、相当数に上るということであろう。攻撃はブルキナファソとの国境地帯のデナンゴウロウ、モンドロで展開されたようだ。
この戦闘では、マリ軍側の被害は軽微だったが、ジハーデスト側は数十人の死者が出ている模様ということだ。
そもそも、マリでのジハーデストの活動は、2012年から始まっており、今日に至るのだが、この間に多くの市民が犠牲になり、マリ軍側にも犠牲者が出ている。また、市民が家を追われていることも事実であり、その家を追われた人たちの数は、数千人にも上るということだ。マリ軍兵士と市民のl犠牲者数は数千人にも上るとも報告されている。
ジハーデストの戦闘員が、マリの中央部に異動したのは、2015年頃からであり、これにはジハーデスト側に、マリのフラニ組織が参加している。このフラニ組織のリーダーはアマドウ・コウファという人物で、彼が戦闘集団を組織したということのようだ。
国連もこのジハーデスト組織や、フラニ組織の動きを追っているが、いまのところ打つ手はないのであろう。