『トルコが中国へのハブになる』

2020年12月 8日

 トルコと中国を結ぶ鉄道が、127日から動き出した。この新路線は『アイアン・シルクロード』あるいは『中央回廊』と呼ばれるそうだ。このルートは短く、アジアとヨーロッパをつなぐ有効な、輸送ルートとなろう。

 当面は貨物輸送に絞られそうだが、ゆくゆくは人の移動にも、使われる可能性は高かろう。なんと貨物列車の長さは754メートルで、空冷のコンテナで42にコンテナあり、それらはトルコで製造されたということだ。

 128日の夕刻に出発する列車は、2323キロの距離をカバーし、物資をアンカラから発ち、バクー、トビリシ、カルス鉄道を経由し、中国に向かうことになる。いままではトラック輸送で、グルジア、アゼルバイジャン、カスピ海横断、カザフスタンを経由するルートであった。

この列車は8693キロを通過するものであり、二つの大陸を横断し、5カ国を通過するというものだ。この鉄道が運行されることになれば、いままで1ヶ月かかっていた貨物輸送が、たったの12日間に短縮される、ということであり、まさに画期的な進展であろう。なお西安からプラハまでは、18日間で繋がれることになるということだ。

 他方、イランとトルコの間も繋がり、こちらは主に石油であろうが、イランの石油がトルコの港から、第三国に輸出されることになり、これも大きな出来事であろう。アメリカはこれでは中国やイランと、トルコが繋がった結果、対応のしようがなくなるのではないか。