『トルコ・イスラルとの関係改善秘密裏に進める』
トルコはいまイスラエルとの関係正常化を、秘密裏に進める交渉をしているようだ。アメリカにトランプ大統領に代わり、バイデン政権が誕生すると、アリカの政策はトルコとイスラエルとの緊張緩和に、移る可能性が高いからだ。
ところが、このところトルコ政府はハマースの代表団を、イスタンブールに迎え入れ歓迎し、彼らにトルコのパスポートを支給し、国籍さえも与えている。これではアメリカのトルコ対応は厳しいものになる、可能性の方が高かろう。
湾岸諸国対応についても、トルコはアラブ湾岸諸国会議からボイコットされている、カタールとの関係を強化してもいる。それに関連し、トルコはカタールとムスリム同胞団対応も、他のアラブ湾岸諸国の対応とは、明らかに異なっている。
しかし、エルドアン政権のイスラエルとの関係はというと、種々の問題を抱えていながら、エルドアン大統領はイスラエルとの取り引きから、多くを得ている。例えば、イスラエルのハイファ港はいまでは、トルコ製品の積み上げ港になっており、そこからトルコ製品がトラックで、アラブ湾岸諸国に運ばれているのだ。
イスラエルとヨルダンとを繋ぐアレンビー橋を通過し、陸路トルコ製品はトラックでアラブ湾岸諸国に、届けられているのだ。つまり、トルコはイスラエルとの間に、問題を抱えていながらも、経済的なメリットはしっかり、得ているということだ。
だが、バイデン政権が誕生すれば、トランプ政権の時のようには、行かなくなるだろう。トランプ大統領はトルコに対して、汚れた仕事をさせ、何がしかの利益を与えていたが、どうやらバイデン政権は、トルコに対して法的に厳しい対応を、採りそうだからだ。
そうしたトルイコの不安を払拭するには、イスラエルとの関係改善が、絶対に必要ということであろう。それだけイスラエルは、アメリカの国内外政治に、深く関与しているということであろう。