『ISとエジプト軍シナイ半島の闘戦』

2020年12月 9日

ISとエジプト軍シナイ半島の闘戦』

 シナイ半島はエジプト軍とIS(ISIL)が、長期間戦闘を続けている場所だ。それはシナイ半島北部が、現在では、IS(ISIL)の隠れ家であり武器庫になっているからだ。従ってエジプト軍は何とかシナイ半島北部の、IS(ISIL)拠点を殲滅したいと考えてきたのだ。

 つい最近も、戦闘が行なわれエジプト軍側と、IS(ISIL)側双方にしかるべき犠牲が、出ているようだ。2名の将校、4名の非常勤将校、1名の兵士が犠牲になっている。この作戦と同時に、空軍による空爆が、IS(ISIL)の武器庫437箇所に対して行なわれ、相当の成果が上がっているようだ。 

 こうした作戦の中では自動小銃、スナイパーライフル、ウオーキートーキー、セルホーン、パスポートなどが押収された。またIS(ISIL)側の車両32台も、破壊されている。

 この戦闘地域の南にはIS(ISIL)が栽培する麻薬畑もある。(マリファナの栽培であろうと思われる)

 9月からの作戦の結果、IS(ISIL)側は40人の戦闘員を失っている。またこれとは別にIS(ISIL)の戦闘員25人も処理されている。それ以外にもIS(ISIL)の戦闘員が15人死亡してもいる。

 7人が死亡したか負傷しているし、12人のテロリストが逮捕されてもいる。加えて437丁の銃や、159個の爆弾も発見されている。それ以外にも最新の武器が、発見されている。

 2018年2月以来、シナイ北部や西砂漠(リビア寄りのアフリカ大陸の砂漠地帯)で、970人のテロリストが殺され、軍側も数十人が犠牲になっている。

 エジプトの報道によく出てくるタクフィールという集団は、IS(ISIL)のことがほとんどだが、これはジハード戦士の意味だ。今回の資料はエジプトのアハラム紙が、掲載したニュースをメインに書いたが、まだ資料が整理されていないのであろう。