『トルコのデータ不信、そして世界は』

2020年11月30日

 トルコの電力消費が減っている、というニュースが何度か伝えられていたが、これはそのままトルコの経済状態を示している、ということではないのか。それが3,8パーセントだというのだから、相当なものではないのか。

 トルコの電力消費量が、3,8パーセント減ったということには、コロナのために社会活動が、大幅に減少しているということもあろう。だが、工場での電力消費も、大きな部分を占めているのではないか。 

 トルコ政府はこれまで、何度もトルコの経済が健全だ、と発表しているが、どうも信用出来無い気がしてならない。これまでも、コロナの感染率などに関するデータは、信用出来無いというのが、トルコ国民の正直な気持ちであり、誰に聞いても、あのデータは信用出来無い、と語られてきていた。

 そのため、トルコ政府は8~9月頃までは、コロナの発生率が低い数値に、抑えられていたが、10月が過ぎる頃から、正直な数値に近いものが出てきて、何十万人が感染している、と発表されるようになった。

 経済数値も然りで、トルコの経済は上向いている、希望は大だという報道がなされていたが、国民の生活は日に日に厳しさを増し、インフレ率は嘘データばかりで、信用出来無い。

 失業率も然りであり、日に日にその数値を上げている。若者たちの失業率が一番高く、25パーセントとも30パーセントとも言われている。このため若者たちは日々の小遣い銭を、親から貰って外出するわけだが、それにも疲れ、自殺する者が増えている、ということも報じられている。それは日本も同じであろう。

 世の中には多くの問題が、山積されていくと政治家には、その事に対する対処方法が考えられなくなり、意味の無い発言を繰り返すようになる。彼らは自分と家族だけの生活を守ることのみに奔走し、社会を良くする事は考えなくなる。

 こうした社会では凶悪犯罪、突発犯罪が増えて行くことにもなる。つまり、コロナの発生で社会全体が、ある種の精神病に、追い込まれたということだ。これが何時まで続くのか、そのための、どれだけの人口移動が、世界的に起るのか、誰にも予測できまい。

 アフリカ諸国からはアラブ諸国へ、そして、そこからはヨーロッパ諸国への移動が、起こっているのだ。

 その原因であるコロナへの薬開発については、各国間の競争意識が目立ち、人の命を守ることが、何時の間にかビッグ・ビジネスに焦点が、ずれてしまっている。人類総自殺の時代が始まっているのかもしれない。それから人類を救えるのは神であろうか。