中東の冬は雨のシーズンではあるのだが、どうも最近はそれが、度を越しているようだ。アラブ諸国からは大雨が降り、事故や死亡、ビルの倒壊、道路遮断などが、起こっているというニュースが、頻繁に伝わってきている。
加えて、トルコでも北西部で大雨が降り、道路が水を被り、交通遮断となっている写真が、報じられている。第二の首都イスタンブールも然りであり、コロナとあわせて観光は、大ダメージを受けていることであろう。
一体これはどうしたことかと思うのだが、理由は分ら無い。それは専門家たちがいろいろな理由をつけるだろうが、必ずしも正しい判断とは思えない。ここまで来ると、中東各国はその災害対策に追われ、他のことには気を回せないのではないか、と思うほどに雨の被害が、広がっているのだ。。
中東諸国は雨が少ないことで知られており、これまでインフラとしての、排水施設はほとんど作られていなかった。そのため少し雨が降るだけで、道路はたちまち冠水し、機能不全となるのだ。
こうなると日本の出番であろう。韓国でも雨がひどく、日本統治時代の排水設備がいま一番有効だ、という報道もあった。日本はこの際、是非中東諸国に対して、大規模な排水設備の構築を計画して、提供してやるべきではないのか。
それ無しには、他の部門の発展が進んでも、結局は駄目になってしまう可能性が、大きいからだ。水で交通が遮断され、設備が倒壊し、機械が破損するという事態が、生じるからだ。
外国への援助は、技術レベルや教育だけではなく、こうしたインフラへの支援も役立つのではないか。是非検討して欲しいものだ。