『トルコが報道規制強化か』

2020年11月22日

 トルコの反体制派というか、トルコ政府の動きに批判的な報道をしている、トウーキッシュ・タイムズというブログがあった、このブログは時折ヒット・ニュースを報じるので、楽しみに見ていたのだが、それがこのところ1週間ほど前から、開けなくなった。つまり、読めなくなったということだ。

 その内容は私から見れば、それ程刺激的では無いが、正鵠をいているものであった事が、政府の癇に障ったのであろう。だが、こうしたことを繰り返していると、欧米はやっぱりトルコは発展途上国だ、という判断を下すことであろう。

 そうでなくとも、欧米はトルコ政府のアラを、探しているわけであり、決して賢い対応とは、思えないのだが。

 日本でも時折、そうした報道規制が行われているのではないか、と思うことがあるのだが、この場合は日本の国益に反する報道が、野放しになっており、国益重視と思われる報道が、削除されていることだ。

 中国や韓国に対する批判的な記事は、報道規制が厳しく、実施されているのではないかと思うほどだ。それは在日の韓国人国会議員によるものや、経済界の中国への過剰な忖度の、結果なのかも知れない。

 トルコではどう考えても、政府の判断が間違っている、と思えることで、エルドアン大統領の強硬な政策が、それを通してしまう傾向が、多々あるようだ。その間違いに気が付かないでいると、ある日、エルドアン大統領は、とんでもない独裁者という、レッテルを張られてしまうのではないか。

 確かにいま世界は、国家主義というか、右翼傾向に流れているが,そこをどれだけ冷静に判断して、舵を取って行くかが、問われているのではないか。親しい国を世界の中に持ち、お互いが相手を傷つけない範囲で、意見交換し、アドバイスしあう事が、大事なのであろう。

 官僚はほとんどがお上第一で、批判などする気は無い。かろうじて反体制派のマスコミが、批判記事を掲げる程度だ。だやからこそ、トルコのトウーキッシュ・タイムなどは、貴重なのだということを、知るべきであろう。