アメリカの大統領選挙の行く辺は、世界中の国で強い関心が、持たれているようだ。案外関心が弱いのは、日本だけなのかもしれない。その意味で日本は、鎖国国家か島国なのであろうか。それは日本人の頭が、鎖国状態にあるのであろう。
ところがイスラエルの場合は、生存がかかっているということで、アメリカ大統領選挙への関心は、相当強いようだ。強いトランプ大統領の対外政策を、支持する方向に傾いている、イスラエル国民の数は多いようで、70パーセントのイスラエル国民は、トランプ大統領を支持しているということだ。
これに対して、ハイソのイスラエル人は、バイデン候補支持だ、というのだから何となく分かる気がする。特権階級はバイデンを支持し、彼の当選で利益を守れる、ということであろうか。それはアメリカ人の場合も同じなのであろう。
アメリカではマスコミや大手企業は、バイデン支持に回っており、正確な選挙情報は、伝わり難くなっているようだ。アメリカのマスコミはほとんどが、トランプ大統領に対して、ネガテイブ・キャンペーンを張っているのだ。
イスラエルでは入植者のほとんどが、トランプ支持に傾いている、とイスラエルのエルサレムポスト紙は報じている。入者のような、苦しい生活環境にある者たちは、トランプを支持するのは、アメリカも同じであろう。
問題は明確に分かれたイスラエル国民は、選挙後どうなるかということだ。国外に多くの敵を持つとされるイスラエルで、国民同士が分裂することは、決して良いことではあるまい。
アメリカも然りだ、アメリカでは選挙結果によっては、暴動が発生するという、危険な予測も出るほどなのだ。これではアメリカは南北戦争時代に、逆戻りするということではないか。
人は良かれと思ってやったことが、結果的に悪いものになることは、多々あるのであろう。トランプが悪いのか、バイデンが悪いのかについては、どちらも妥協しないのだから、悪いと言えるようだ。
ただ言えることは、アメリカがそんなことになり、国内が大混乱するようなことになれば、それは世界全体に、とんでもない結果を、もたらすということだ。それは日本にも及び、やっと日本人は太平の夢から、叩き起こされよう。
悲しいのは日本の政治家のほとんどが、そんな悪夢については、考えていないということだ。呑気といえば呑気なのだが、それでは済まされまい。